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帰宅後30分の整え方

帰ってからの30分は、たいてい何をしたか覚えていないまま過ぎていきます。 鞄を置いて、郵便物を開けて、冷蔵庫を開けて、スマートフォンを見て、気づけば22時。 ここで買い足すものはほとんどありません。変えるのは順番です。

この記事について

何を書いた記事か
夜ノートが提案する手順です。効果を測定したものではありません。 合う人と合わない人がいます。部分的に取り入れて、残りは捨ててください。
扱わないこと
眠りや体調が良くなるといった効果は書きません。書いているのは、 部屋が散らかりにくくなる、翌朝の手間が減る、といった段取りの話です。

30分を4つに割る

帰宅後の時間がなくなるのは、やることが多いからではなく、順番が決まっていないからです。 何から手をつけるか毎回考えていると、そのたびに止まります。

そこで、最初の30分を次のように割り当てます。

帰宅後30分の割り当て(夜ノートによる提案)
順番 やること 目安
1着替える5分
2あかりを1段落とす1分
3飲みものを用意する4分
4決めた3か所だけ片付ける10分
空けておく10分

時間は目安です。大事なのは分数ではなく順番のほうです。

1 着替える(5分)

最初にやるのは着替えです。順番として先にくる理由は3つあります。

  • 外の服のままソファに座ると、そこから動かなくなる
  • 着替えを後回しにすると、風呂に入るまで着替えないことになる
  • 着替えた時点で「帰ってきた」区切りがつく

ここでつまずくのは、着替えが取り出しにくい場所にある場合です。 引き出しの奥、衣装ケースの下、ハンガーの端。ここが面倒だと順番が崩れます。 帰ってすぐ通る場所に、その日着る部屋着を1セットだけ出しておくと、5分が1分になります。

何を着るかについては、だらしなく見えない部屋着の条件にまとめました。 宅配に出る可能性があるなら、そこまで含めて1着で決めておくと、着替え直しがなくなります。

2 あかりを1段落とす(1分)

着替えたら、天井の照明を1段落とすか、消して手元のあかりに切り替えます。

日本産業規格 JIS Z 9110(照明基準総則)は、住宅の推奨照度を場所ではなく行為ごとに定めています。 寝室の全般照明は 50 lx。読書のように手元を使う行為には、それより数倍高い値が定められています。 つまり「部屋全体をずっと明るくしておく」必要はもともとありません。 帰宅直後の片付けには明るさが要りますが、そこを過ぎたら落として構わないということです。 (読書などの具体的な数値は、参照する資料によって食い違ったため書いていません。 理由はこちら

ここで手が止まるなら、原因はスイッチの位置です。 壁のスイッチまで歩かないと変えられない部屋では、この1分が省略されます。 手元で操作できるあかりが1つあると、この手順は自動的に続きます。 選び方は寝る前の部屋に合う間接照明の選び方に書きました。

3 飲みものを用意する(4分)

片付けの前に飲みものを用意します。後回しにすると、片付けが終わったあとに 「もう面倒だからいい」となって、結局そのまま座り込むためです。

お湯を沸かす4分は、そのまま次の片付けの準備時間に使えます。 沸くまでのあいだに鞄を片付ける、といった具合に重ねられます。

4 決めた3か所だけ片付ける(10分)

ここが最も差が出るところです。片付ける場所を、毎回同じ3か所に固定します。 全体を見回して「散らかっているところ」を探すのをやめる、ということです。

3か所は自分で決めます。決め方の目安は「翌朝の自分が最初に見る場所」です。

  • 玄関の床(靴と荷物)
  • ダイニングテーブルの上
  • 洗面台の上
  • キッチンのシンク
  • ソファの上

この中から3つ選んで、それ以外はその日はやりません。 10分で3か所が終わらないなら、その3か所が広すぎます。「テーブルの上」ではなく「テーブルの手前半分」まで狭めてください。

片付けの定義も決めておきます。「きれいにする」ではなく「そこに物が置かれていない状態にする」。 拭き掃除は含めません。含めると10分では終わらず、翌日からやらなくなります。

残りの10分は空けておく

30分のうち10分は、あらかじめ何も入れずに空けておきます。予定を詰めないための余白です。

この10分は、遅れを吸収する時間でもあります。 帰りが遅れた日、片付けに時間がかかった日は、ここが埋まるだけで済みます。 余白がない手順は、1日ずれただけで崩れます。

何もなければ、座って飲みものを飲むだけで構いません。それが目的の時間です。

「やらないこと」を先に決める

手順を増やすより、やらないことを決めるほうが効きます。この30分のあいだは、次をやらないと決めておきます。

  • 郵便物を開けない— 開けると内容に対応することになり、10分では戻れません。玄関の決まった場所に置いて、週末にまとめて開けます
  • 買い物をしない— 何かを買う判断は、疲れているときにするのに向きません
  • 明日の準備を始めない— これは30分が終わったあとの作業です。ここで始めると片付けが止まります

決めておくと、その場で判断しなくて済みます。それが目的です。

続かないときに見直すところ

この手順が3日で崩れるなら、意志の問題ではなく、たいてい次のどれかが引っかかっています。

  • 着替えが遠い→ 動線上に1セット出しておく
  • あかりのスイッチが遠い→ 手元で操作できるあかりを1つ用意する
  • 片付ける3か所が広すぎる→ 半分に狭める
  • 余白の10分を予定で埋めている→ 空けたままにする
  • 30分では足りない→ 3か所を2か所に減らす。時間を延ばさない

手順を守ることが目的ではありません。30分後に、座れる場所と飲みものと、落としたあかりがあればそれで足ります。

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この記事の出典

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