スタンドライトを仕様で比べる
公開:2026年10月9日 / 最終更新:2026年10月9日
スタンドライトを調べていて、最初に引っかかったのはここでした。 明るさ(lm)が書かれている製品と、まったく書かれていない製品がある。 5製品を確認したところ、これは公表の丁寧さの違いではなく、 光源が交換できるかどうかの違いでした。 つまり、見るべき項目がそもそも別です。
この記事の検証方法
- 確かめたこと
- メーカーおよび販売元の公式ページに公表されている仕様を、 2026年10月9日に確認して並べています。出典は記事末尾にまとめました。
- 確かめていないこと
- どの製品も購入しておらず、点灯も実測もしていません。 表に入っているのはすべて公表値です。 使い心地・光の広がり・まぶしさについては書けません。
- 商品リンクについて
- この記事に商品リンクはありません。 確認した5製品のうち3製品が生産完了品で、残りも在庫や取り扱いが変わりやすいためです。 買う窓口を案内するためではなく、公表項目の違いを示すための記事です。
- 扱わないこと
- あかりによって眠りや体調が良くなるといった効果は書きません。扱うのは製品の仕様です。
公表項目が、2つのグループに分かれた
5製品の公表項目を並べると、こうなりました。 ○は公表あり、—は公表なしです。
| ニトリ YP001FL |
ニトリ YP002FL |
パナソニック SFX010 |
ヤザワ Y07SDX60X01CH |
ELPA SPOT-LLSTK3 |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 光源 | LED一体型 | LED一体型 | 電球式(E26) | 電球式(E26) | LED一体型 |
| 全光束(lm) | 約1,300lm | 約620lm | —(公表なし) | —(公表なし) | —(公表なし) |
| 色温度(K) | 3,000〜6,500K | 3,000〜6,000K | —(「電球色」のみ) | —(電球別売) | —(「電球色」のみ) |
| 消費電力 | 14W | 7.5W | 電球4.8W×1灯 | 60Wまで(器具の上限) | 5W |
| 調光 | 7段階 | 3段階 | 「明るさフリー」(段数の記載なし) | —(中間スイッチのみ) | —(公表なし) |
| 調色 | 5段階 | 3段階 | — | — | — |
| 寸法 | 幅19×奥19×高120cm | 幅58×奥20×高128cm | —(公表なし) | W90×D150×H90mm (ベースφ100) |
—(公表なし) |
| 質量 | 約1.2kg ※食い違いあり |
約2.2kg | —(公表なし) | 約454g | —(公表なし) |
| コード長 | 約1.8m | 約3m | —(公表なし) | 2.1m | 約1.5m |
| 光源の交換 | 不可(明記あり) | —(記載なし) | 可(E26電球) | 可(E26電球) | —(記載なし) |
| 取り扱い | 販売中 | 販売中 | 販売中 | 生産完了品 | 生産完了品 |
ELPAは生産完了品ですが、一体型でも全光束を公表しない例として残しました。 「一体型なら必ず公表される」わけではない、という意味です。
並べて分かるのは、公表項目の多い・少ないが製品の良し悪しではないということです。 電球式の器具に「全光束」という項目がないのは、書き忘れではありません。 器具が光を出していないから、器具の仕様になりえないのです。
LED一体型:全光束も調光段数も公表される
ニトリの2製品は、夜ノートで扱ってきたどのカテゴリーよりも公表が細かい部類でした。
- YP001FL … 約1,300lm/3,000〜6,500K/14W/調光7段階・調色5段階/高さ120cm/コード約1.8m。 固有エネルギー消費効率 92.9 lm/W、LED光源寿命40,000時間
- YP002FL … 約620lm/3,000〜6,000K/7.5W/調光3段階・調色3段階/高さ128cm/コード約3m/約2.2kg。 エネルギー消費効率 82.7 lm/W、LED光源寿命40,000時間
夜のあかりとして見るとき、ここで効いてくるのはlmの大きさではなく調光の段数です。 間接照明の選び方で書いたとおり、 夜に効くのはいちばん暗くしたときどこまで落ちるかです。 残念ながら、両製品とも最小時の明るさは公表されていません。 分かるのは「段数が7と3」で、落ち先の数値ではありません。
色温度の下限はどちらも3,000Kです。 電球色・温白色・昼白色の使い分けで確認した 代表的な電球色は2,800K なので、いちばん暖かい側に振っても電球色よりやや白いことになります。 スマート電球では2,500Kまで下がる製品がありました。 調色の「段数」ではなく「下限の数値」で見ると、順位が入れ替わります。
電球式:器具に明るさが書かれない理由
パナソニックのフロアスタンド SFX010 と、ヤザワのスタンドライトは電球式です。 公表されているのは、電球ではなく器具の条件でした。
- パナソニック SFX010 … E26口金・1灯。 「Bluetooth対応LED電球 4.8W」「電球色」「Ra80」という指定電球側の値。 調光は「明るさフリー」で段数の記載はありません。 この電球はLINK STYLE LEDシリーズの対象商品でのみ使えます。 フットスイッチは付属しません
- ヤザワ Y07SDX60X01CH … E26口金・1灯、電球別売で定格消費電力60Wまで。 LED電球も使用可。本体 約W90×D150×H90mm、ベースφ100×H30mm、約454g、コード2.1m、 中間スイッチ、絶縁カバーあり。生産完了品
ここに全光束が無いのは当然です。 明るさは、あとから入れる電球で決まります。
同じことは クリップライトを仕様で比べるでも起きていました。 商品ページの「810lm」が器具の性能ではなく付属電球の全光束だった例です。 電球式の器具を見るときは、その数字が器具のものか電球のものかを毎回確かめる必要があります。
ELPAの SPOT-LLSTK3 は一体型でしたが、公表されていたのは 定格消費電力5W、定格電圧AC100V、光源「1W LED×3灯(電球色)」、電源コード約1.5m、 そして1か月の電気代の目安(1日8時間で約27円)までで、全光束も寸法も質量もありませんでした。
電球式で明るさを決める方法
器具に明るさが書かれていないなら、電球側で決めます。 手順は3つです。
| 順 | 確認すること | どこを見るか |
|---|---|---|
| 1 | 口金と、器具の上限ワット数 | 器具の仕様(E26/E17、「60Wまで」など) |
| 2 | 上限の範囲で、入れたい全光束(lm)を決める | 電球側の仕様。「○形相当」の換算は下の表 |
| 3 | 器具に調光機能があるなら、電球が調光対応か | 電球のパッケージ/メーカー公表値 |
3を飛ばすと、点かない・ちらつく・寿命が落ちるといったことが起きます。 調光器対応のLED電球に、公表値の照合のしかたを書いています。
2の換算は、日本照明工業会のガイドラインで決まっています (間接照明の選び方に全文の表があります)。
- 電球40形相当 … 485 lm
- 電球60形相当 … 810 lm
- 電球100形相当 … 1,520 lm
つまり、「60Wまで」の電球式スタンドに60形相当を入れると810lm程度になります。 上のニトリ YP001FL(1,300lm)より暗く、YP002FL(620lm)より明るい。 電球式だから暗い、一体型だから明るい、という関係ではありません。
一体型の代償は、交換できないこと
一体型は数値が分かって便利ですが、交換できません。 ニトリ YP001FL の商品ページには「LEDは交換できません。」と明記されています。
両製品のLED光源寿命は40,000時間と公表されています。 YP002FL のページには、これが推定値であり製品寿命の保証ではないと注記されています。
用語集に書いたとおり、定格寿命は「切れるまでの時間」ではありません。 LEDは光束が落ちていく形で寿命を迎えます。 一体型の場合、暗くなってきたときに替えられるのは器具ごとだけです。
電球式なら、暗くなったら電球だけを替えられます。 さらに、明るさや色温度を後から変えられるという自由もあります。 夜のあかりは「買ったときの好み」と「半年後の好み」が変わりやすいので、ここは軽い差ではありません。
見つけた食い違い
夜ノートでは、公表値が食い違っていた場合にどちらかを選んで書かず、食い違いとして記載しています。 この記事で見つけたのは1件です。
- ニトリ YP001FL の質量 — 仕様表は約1.2kg、商品説明文は約1kg。 どちらが正しいかは確認できていません
同じページの素材欄にも、仕様表(ポリカーボネート/ABS樹脂/スチール)と 商品説明(アルミニウムの記載あり)で違いがありました。
これで食い違いの記録は3例目です。 これまでの2例は、どちらも 手元を照らすあかりを仕様で比べるに書いています (パナソニック SQ-LD560 の調光段数が販売ページとメーカー公式で違っていた件、 アイリスオーヤマ LDL-301 の「まぶしさガード」が販売ページにあって公式ページに無い件)。
前の2例は販売ページとメーカー公式の食い違いでした。 今回は同じ製品ページの中での食い違いです。 出どころが1つなら安心とは言えない、という例になりました。
どちらを選ぶかの分かれ目
| LED一体型 | 電球式 | |
|---|---|---|
| 買う前に明るさが分かるか | 分かる(全光束が公表される例が多い) | 分からない(電球で決まる) |
| あとから明るさを変えられるか | 調光段数の範囲だけ | 電球を替えれば変えられる |
| 色温度を変えられるか | 調色があれば範囲内で | 電球を替えれば変えられる |
| 暗くなってきたとき | 器具ごと買い替え | 電球だけ交換 |
| 調光の最小値 | 段数は分かるが最小lmは未公表 | 器具と電球の両方を確認する手間がある |
| 仕様の比較しやすさ | 比べやすい | 器具と電球を分けて見る必要がある |
どちらが良いという表ではありません。 数値で選びたいなら一体型、あとから変えたいなら電球式という分かれ目です。
夜のあかりという目的に絞ると、電球式のほうが調整の幅があります。 畳数表示や器具の全光束では夜の明るさが決まらないことは 1畳〜6畳の部屋で、夜に必要な明るさの考え方で確認しました。 結局、落とし先を自分で決めることになります。 そのとき、電球を選べるほうが手数が多い、というだけの話です。
ただし、一体型のほうが向く場合もはっきりあります。 細かい調光・調色を1台でやりたいとき、 そして電球を選ぶところで止まってしまう自覚があるときです。 器具だけ買って電球を買い忘れると、その夜は点きません。
よくある疑問
スタンドライトの商品ページに、明るさ(ルーメン)が書かれていません
電球を別に買って入れるタイプなら、器具側に全光束が無いのは普通です。 明るさは入れる電球で決まるため、器具の仕様になりません。 確認したパナソニック、ヤザワの製品はいずれも器具の全光束を公表していませんでした。 一方、LEDが内蔵されていて交換できないタイプでは、全光束も色温度も調光段数も公表されています (ただしELPAのように、一体型でも公表しない例もあります)。
LED一体型と電球式では、どちらを選べばいいですか
買う前に明るさを数字で確かめたいなら一体型、あとから変えたいなら電球式です。 一体型は数値が公表されている代わりに、光源が切れたら器具ごと買い替えになります。 確認したニトリの2製品はいずれも光源寿命40,000時間(推定値)で、 うち1製品には「LEDは交換できません」と明記されていました。
電球式のスタンドライトは、何ルーメンの電球を入れればいいですか
器具に書かれている上限ワット数の範囲で、電球側の全光束から選びます。 日本照明工業会のガイドラインでは「電球60形相当」は810lm、「40形相当」は485lmです。 ヤザワのスタンドライトは定格消費電力60Wまでの器具なので、 60形相当のLED電球を入れれば810lm程度になります。 ただし器具に調光機能がある場合は、電球側も調光対応品でなければ使えません。
スタンドライトの仕様が、ページによって違うことがあります
同じ製品ページの中でも食い違うことがあります。 ニトリ YP001FL は、仕様表の質量が約1.2kg、商品説明文では約1kgでした。 どちらが正しいかは確認できていません。 夜ノートでは、こうした場合にどちらかを選んで書くのではなく、食い違いとして記載しています。
なぜ商品リンクがないのですか
確認した5製品のうち3製品が生産完了品で、残りも取り扱いが変わりやすいためです。 この記事は買う窓口の案内ではなく、公表項目の違いを示すための記事です。 スタンドライトは入れ替わりが速く、型番を並べた比較表の寿命が短いカテゴリーでした。 編集・比較評価方針に、リンクを置く基準を書いています。
この記事の出典
すべて2026年10月9日に確認しました。
- ニトリ LEDフロアランプ YP001FL(全光束・色温度・調光調色段数・寸法・質量・コード長・光源交換不可・効率・寿命)
ニトリ公式通販 - ニトリ LEDフロアランプ YP002FL(同上)
ニトリ公式通販 - パナソニック LINK STYLE LED スタンド(SFX010・SFX002・SFX502の口金・指定電球・Ra・調光方式)
パナソニック 住宅用照明器具 - ヤザワコーポレーション スタンドライト Y07SDX60X01CH(口金・上限60W・寸法・質量・コード長・中間スイッチ・生産完了)
YAZAWA CORPORATION - ELPA LEDスタンドライト SPOT-LLSTK1/SPOT-LLSTK3(定格消費電力・光源・コード長・生産完了)
ELPA 朝日電器 - 「白熱電球○形相当」と表示するための全光束(日本照明工業会ガイド B 008)
日本照明工業会(PDF)
次に読む
- 寝る前の部屋に合う間接照明の選び方(「○形相当」とlmの換算表があります)
- 電球の口金と、器具側の上限(電球を替える前に、器具の銘板で確認する5つ)
- 1畳〜6畳の部屋で、夜に必要な明るさの考え方(器具の明るさで夜の明るさが決まらない理由)
- 調光器対応のLED電球は、思ったより選べない(電球式で調光したいとき)
- クリップライトを仕様で比べる(「810lm」が器具の値ではなかった例)
- ベッドサイドの充電式ライトを仕様で比べる(配線のいらない選択肢)
- 用語集(lm・K・口金・定格寿命)
- あかりの記事一覧
- 編集・比較評価方針(この記事で何を確かめていないか)
この記事はメーカー・販売元の公表値を並べたもので、特定の商品を推薦するものではありません。 製品を購入しておらず、点灯も実測もしていません。 あかりによって眠りや体調が変わるといった効果については扱っていません。 この記事に商品リンクはありません。 当サイト全体としては広告・アフィリエイトリンクを掲載しています。