常夜灯・フットライトの選び方
公開:2026年9月11日 / 最終更新:2026年9月11日
夜中に起きて、廊下の照明をつける。まぶしくて目が覚めてしまう——というのを避けるための道具です。 ここで効くのは明るさではなく、光の向きと点き方。 そして選ぶときに見る項目は、照明本体よりもセンサーと電源のほうが多くなります。
この記事の検証方法
- 確かめたこと
- 電気用品安全法に基づくPSEマークの対象と、日本産業規格 JIS Z 9110(照明基準総則)の考え方を、 2026年9月11日に確認して引用しています。
- 確かめていないこと
- 特定の商品を購入しておらず、使用していません。センサーの反応や明るさの実測も行っていません。 この記事は判断の基準をそろえるための記事です。
- 扱わないこと
- あかりによって眠りや体調が変わるといった効果は書きません。扱うのは、見え方と製品の仕様です。
「夜だけ弱く」は規格にもある考え方
JIS Z 9110(照明基準総則)は、住宅について場所ごとではなく「行為ごと」に推奨照度を定めています。 確認できた資料では、階段や廊下について通常の全般照明とは別に「深夜」という区分が置かれており、 通常時よりかなり低い値が示されていました。
数値は書きません。参照する資料によって値が食い違い、 どの版のものかを特定できなかったためです(理由の詳細)。 ここで押さえておきたいのは数字ではなく、「夜中の移動に必要な明るさは、昼間の移動よりずっと少ない」という考え方が 規格にも置かれているということです。
つまり、足元のあかりに求められているのは「明るくすること」ではありません。 段差と、床に置かれた物の位置が分かることです。
明るさより、光の向き
同じルーメンでも、光がどちらを向いているかで見え方はまったく変わります。 確認するのは次の3点です。
- 発光面が見えるかどうか— 光源がむき出しで目の高さにあると、まぶしさで周囲が見えにくくなります。乳白色のカバーやルーバー(羽根)で光源が隠れているか
- 照らす範囲— 足元だけか、通路全体か。「配光」や「照射角」として書かれていることがあります
- 取り付け高さ— コンセント直挿し型は床から20〜30cm程度の位置になります。壁に貼るタイプは自分で高さを決められます
低い位置から下向きに照らすほど、少ない明るさで足元が分かります。 逆に、高い位置から広く照らす製品は、明るさが必要になり、目にも入りやすくなります。
色温度は低い側を選ぶ
色温度(ケルビン)の数字が小さいほど暖かい色味になります。夜中に目に入るあかりとしては、 白い側より落ち着いた見え方になります。 ただし呼び名には幅があるので、数字で確認してください (電球色・温白色・昼白色の違いと使い分け)。
人感センサーで確認する4つの数字
センサー付きを選ぶなら、本体の明るさよりセンサーの仕様のほうが失敗に直結します。 公表されていることが多いのは次の4つです。
| 項目 | 見るところ |
|---|---|
| 検知距離 | 何メートル先まで反応するか。廊下の幅や、ベッドから通路までの距離と合うか |
| 検知角度 | 左右何度の範囲を見ているか。狭いと、正面から近づかないと反応しません |
| 点灯時間 | 反応してから何秒で消えるか。15秒/30秒/60秒など。短いと歩いている途中で消えます |
| 明暗センサーの有無 | 暗いときだけ点灯するか。これがないと昼間も反応して電池を消耗します |
いずれかが公表されていない製品は、その点は買うまで分かりません。 夜ノートの比較記事では、こうした項目を「—(公表なし)」と書き、推測では埋めません。
センサーが向かない場所
人感センサーは、通るときだけ点くのが利点ですが、次の場合は合いません。
- 寝室の中— 寝返りや、同室の人の動きで点灯することがあります
- 座って過ごす場所— 動きが小さいと消えてしまいます
- ペットがいる場所— 意図しない点灯が増えます
これらの場所では、手動でつけっぱなしにできるモードがあるかを確認してください。 「常時点灯/センサー/消灯」の3段切り替えが付いている製品があります。
電源方式で使い勝手が決まる
| 方式 | 向いている場所 | 確認すること |
|---|---|---|
| コンセント直挿し | 廊下、階段下、洗面所 | 差込口をふさがないか。上下どちらの向きでも挿せるか |
| 乾電池 | コンセントのない場所、貼り付け設置 | 電池の本数と種類。交換時に本体を外す必要があるか |
| 充電式 | 持ち運びたい場所 | 連続点灯時間。充電のたびに外す手間が続けられるか |
| USB給電 | ベッドサイド、デスク周り | 電源アダプターが付属するか(ケーブルのみの製品があります) |
毎日のことなので、手間が1つでも増える方式は続きません。 コンセントがある場所なら、直挿しがいちばん確実です。
置く場所別の選び方
寝室のベッドサイド
センサーより、手元で操作できて、いちばん暗い段が十分に暗いことのほうが大切です。 常夜灯モードのあるテーブルランプで兼ねられることも多いので、 先に寝る前の部屋に合う間接照明の選び方をご覧ください。
寝室から廊下・トイレへの動線
ここが人感センサーのいちばん向く場所です。確認するのは、 ドアを開けた位置が検知範囲に入るかと、点灯時間が歩き切る長さに足りるか。 廊下が長い場合は、1台でまかなおうとせず、2台に分けたほうが確実です。
階段
段差があるぶん、光の向きが重要になります。段板の縁が見えることが条件です。 上から広く照らすより、各段の側面から低く照らすほうが段差は分かりやすくなります。 賃貸で工事ができない場合は、貼り付け型か置き型になります (賃貸でも置ける・貼れる間接照明)。
洗面所・トイレ
水がかかる可能性がある場所では、防水等級(IP○○)が公表されているかを確認してください。 記載がない製品を水回りで使うのは避けます。
安全の表示を確認する
この分野は安価な製品が多く、輸入品も多く出回っています。 PSEマークの表示は必ず確認してください。
電気用品安全法の対象となる製品には、PSEマークの表示が必要です。 照明メーカーの技術情報によれば、LED照明器具は定格消費電力1W以上のもの(防爆形を除く)、 LEDランプは口金が E11・E12・E14・E17・E26・GX53・B22d のもので、 いずれも電源内蔵・AC100〜300V入力のものが、2012年7月1日以降の製造品から丸形PSEマークの対象とされています。 単独で使用する電源装置・制御装置は、ひし形PSEマークの対象です。
対象となるはずの製品なのに表示が見当たらない場合は、購入を見送るのが安全です。
あわせて、乾電池式の製品では電池の液漏れ対策(長期間使わないときは電池を抜く、 種類の違う電池を混ぜない)についての注意書きがあるかも見ておいてください。
買う前のチェックリスト
- 発光面が直接見えない構造か(カバーやルーバーがあるか)
- 色温度(K)が数字で書かれているか
- センサー付きなら、検知距離・検知角度・点灯時間・明暗センサーの有無
- 常時点灯に切り替えられるか(寝室で使う場合)
- 電源方式。電池式なら本数と種類、交換のしやすさ
- コンセント直挿しなら、隣の差込口をふさがないか
- 水回りで使うなら、防水等級が公表されているか
- PSEマークの表示があるか
- 取り付け高さと、照らす方向が足元に向いているか
よくある疑問
常夜灯は明るいほうがいいですか
明るさより、光がどちらを向いているかのほうが効きます。 足元だけを照らす下向きの光なら、少ない明るさでも段差や物の位置が分かります。 逆に、明るくても光源が目の高さにあると、まぶしくて周囲が見えにくくなります。
人感センサー付きと、つけっぱなしのどちらがいいですか
夜中に通るだけならセンサー付きが向いています。 ただし検知範囲から外れると点かないので、検知距離と検知角度が公表されている製品を選び、 通る場所が範囲に入るか確認してください。 寝室の中に常に弱い光が欲しい場合は、つけっぱなしにできるタイプか、常夜灯モードのある照明のほうが確実です。
コンセント直挿しと電池式、どちらを選べばいいですか
廊下や階段にコンセントがあるなら直挿しが手間なく続きます。電池切れの心配がなく、交換作業も不要です。 コンセントが遠い場所や、貼って使いたい場合は電池式か充電式になります。 その場合は電池の種類と交換のしやすさを確認してください。
安いセンサーライトを選ぶときの注意点はありますか
PSEマークの表示を確認してください。電気用品安全法の対象となる製品には表示が必要で、 LED照明器具は定格消費電力1W以上のもの、LEDランプは口金が E11・E12・E14・E17・E26・GX53・B22d で 電源内蔵・AC100〜300V入力のものが、2012年7月1日以降の製造品から丸形PSEマークの対象とされています。 対象のはずなのに表示が見当たらない場合は、購入を見送るのが安全です。
この記事の出典
すべて2026年9月11日に確認しました。
- PSEマーク(電気用品安全法)の対象と区分
岩崎電気 よくあるご質問 - JIS Z 9110 照明基準総則(住宅の照度基準・「深夜」の区分)
規格本文の閲覧ページ / 改正版の情報:日本規格協会 JIS Z 9110:2024
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