本文へ移動

ルームウェアのサイズ選び|表記サイズではなく実寸で見る

いつもMを買っているのに、届いたら大きかった。よくあることです。 原因は体ではなく、S・M・Lという表記に規格上の定義がないことにあります。 解決策はひとつで、手持ちの服を測って、商品ページの実寸表と数字で比べることです。

この記事の検証方法

確かめたこと
日本産業規格のサイズ表示の仕組みを、2026年9月11日に確認して引用しています。出典は記事末尾にまとめました。
確かめていないこと
特定の商品を購入しておらず、着用していません。特定ブランドのサイズ感についても書いていません。 この記事は判断の基準をそろえるための記事です。

なぜS・M・Lで失敗するのか

理由は単純で、S・M・Lという表記には規格上の定義がないからです。 どこからがMで、どこからがLなのかは、ブランドがそれぞれ決めています。 だから同じMでも、ブランドが違えば身幅が5cm以上違うことがあります。

ルームウェアはとくにこの差が出やすい分野です。 ゆったり作るブランドと、体に沿わせるブランドがあり、どちらもMと書きます。

JISのサイズ表示はどうなっているか

一方で、日本産業規格 JIS L 4005(成人女子用衣料のサイズ)には定義があります。 号数と、体型区分と、身長区分の3つを組み合わせる仕組みです。

号数(バストとヒップ)

A体型・身長158cm(R)の場合のサイズ記号と体の寸法(JIS L 4005 より・2026年9月11日確認)
呼び方 バスト ヒップ 身長
7号74 cm86 cm158 cm
9号77 cm89 cm158 cm
11号80 cm92 cm158 cm
13号83 cm95 cm158 cm

これは着る人の体の寸法であって、製品の寸法ではありません。 なお JIS L 4005 は2023年に改正されており、上の値は確認できた版からの引用です。

体型区分と身長区分

  • A体型— 標準とされる体型/Y体型— A体型よりヒップが4cm小さい/AB体型— A体型よりヒップが4cm大きい/B体型— A体型よりヒップが8cm大きい
  • 身長区分— PP(142cm)/P(150cm)/R(158cm)/T(166cm)

「9AR」という表示は、9号・A体型・身長158cmという意味です。 バストとヒップと身長の3つが決まっているので、S・M・Lよりずっと情報量があります。

ただし——ルームウェアでこの表示を使っている商品は多くありません。 この仕組みを知っておくのは、自分の体の寸法を把握しておくために役立つからで、 実際の買い物では次の実寸のほうを使います。

ヌード寸法と実寸は別のもの

商品ページには2種類の数字が載っていることがあります。混同すると失敗します。

  • ヌード寸法(適応サイズ)— 着る人の体の寸法。「バスト77〜85cmの方に」という書き方
  • 実寸(製品寸法)— 製品そのものを測った寸法。「身幅52cm」という書き方

実寸にはゆとりが含まれています。 バスト77cmの人が着る服の身幅は、77cmの半分(38.5cm)ではなく、それより大きく作られています。 どれだけ大きくするかがブランドごとの設計で、ここがサイズ感の正体です。

比べるのは、体の寸法と製品の寸法ではありません。手持ちの服の実寸と、商品の実寸です。

手持ちの服を測る(10分)

用意するのはメジャー1本です。手持ちの服の中から、着ていて形がきれいに見えるものを トップス1枚とボトムス1枚選びます。買いたい部屋着と似た種類のものが理想です。

測り方

  1. 平らな場所に置き、シワを伸ばす(引っ張らない
  2. 前身頃を上にして、左右が対称になるよう整える
  3. 二重にたたまない。袖は左右に開く
  4. 下の表の箇所を測り、紙かスマートフォンに書き留める

数ミリの差は気にしなくて構いません。1cm単位で分かれば十分です。

平置きで測る箇所
部位 どこを測るか
身幅左右の脇の下をまっすぐ結んだ長さ
着丈肩の一番高いところから裾まで(後ろ中心で測る場合もあります)
肩幅左右の肩の縫い目のあいだ
袖丈肩の縫い目から袖口まで
ウエストボトムスのウエスト部分の幅(ゴムを伸ばさない状態と、伸ばした状態の両方)
股下股の縫い目から裾まで
わたり幅股下のすぐ上の、太もも部分の幅
裾幅裾の開きの幅

商品ページによって「身幅」を脇下ではなく胸の位置で測っている場合があります。 どこを測った数字か書かれていれば、それに合わせてください。

この数字は一度測れば当分使えます。買い物のたびに測り直す必要はありません。

部位ごとに見るところ

身幅

いちばん影響が大きい数字です。手持ちの服より2cm以上大きいと、着たときの印象がはっきり変わります。 ゆったり着たいなら大きめ、形をきれいに見せたいなら手持ちに近い数字を選びます。

着丈

腰骨で終わるか、ヒップにかかるかで見え方が変わります。 手持ちの服の着丈との差を見て、何cm長い(短い)かで判断します。 身長が公表されているモデル着用画像がある場合は、自分の身長との差も合わせて見ます。

肩幅と袖丈

肩幅が大きすぎると、肩の位置が落ちて全体がだらしなく見えます。 ドロップショルダー(意図的に肩を落とす設計)の商品は、肩幅の数字が大きく出るので、 その旨が書かれているか確認してください。

袖丈は、長すぎるとまくった状態が定位置になり、そこから型崩れします。 手首が出るか、手の甲にかかるかで選びます。

ウエスト

ゴムの場合、伸ばさない状態と伸ばした状態の両方が書かれているのが理想です。 片方しか書かれていないことが多いので、その場合は紐が付いているかで調整の余地を見ます。

股下とわたり幅

股下は、裾を引きずらない長さかどうか。わたり幅は、太ももまわりの窮屈さに直結します。 股下だけを見てわたり幅を見落とすと、丈は合っているのにきつい、ということが起きます。

実寸表がない商品をどうするか

実寸表が載っていない商品は、サイズが届くまで分かりません。 その場合に確認するのは次の2つです。

  • 返品・交換の条件(サイズ違いが対象か、送料の負担はどちらか、期間は何日か)
  • モデル着用画像に、モデルの身長と着用サイズが書かれているか

サイズで失敗したくないなら、実寸表がある商品に候補を絞るのがいちばん確実です。 夜ノートの比較記事では、実寸が公表されていない項目を「—(公表なし)」と書き、推測では埋めません。

買う前のチェックリスト

  • 手持ちの「形がきれいに見える服」を測ったか
  • 商品ページに実寸表があるか(ヌード寸法だけになっていないか)
  • 身幅の差は何cmか
  • 着丈の差は何cmか
  • 肩幅(ドロップショルダーかどうか)
  • 袖丈は手首が出るか
  • ウエストは伸ばす前・伸ばした後の両方が書かれているか。紐はあるか
  • 股下だけでなく、わたり幅も見たか
  • 実寸表がない場合、返品・交換の条件を確認したか

よくある疑問

9号とMサイズは同じですか

同じとは限りません。号数はJISのサイズ表示に基づく体の寸法の呼び方で、 9号はA体型・身長158cmならバスト77cm・ヒップ89cmを指します。 一方でS・M・Lはブランドが独自に決めている表記で、規格による定義がありません。 ルームウェアはS・M・L表記が中心なので、号数からの換算ではなく実寸で見る必要があります。

商品ページの実寸表とヌード寸法は何が違いますか

ヌード寸法は着る人の体の寸法で、実寸は製品そのものを測った寸法です。実寸にはゆとりが含まれています。 バスト77cmの人がバスト77cm想定の服を着ると、製品の身幅は77cmの半分より大きく作られています。 比べるときは、体の寸法ではなく手持ちの服の実寸と商品の実寸を突き合わせてください。

手持ちの服はどうやって測ればいいですか

平らな場所に置き、シワを伸ばして測ります。身幅は脇の下の左右をまっすぐ結んだ長さ、 着丈は肩の一番高いところから裾まで、袖丈は肩の縫い目から袖口までです。 引っ張らないこと、二重にたたまないことの2つを守れば、数ミリの差は気にしなくて構いません。

実寸表が載っていない商品はどうすればいいですか

サイズは届くまで分かりません。表記サイズだけの商品を買う場合は、返品や交換の条件を先に確認しておくことになります。 サイズで失敗したくないなら、実寸表がある商品に候補を絞るのがいちばん確実です。

この記事の出典

2026年9月11日に確認しました。

次に読む

この記事は判断の基準をまとめたもので、特定の商品を推薦するものではありません。 商品リンクは掲載していません。 当サイト全体としては広告・アフィリエイトリンクを掲載しています。